「ディーラーと専門店のコーティングの違い」連載2回目です。
幸いなことに、まだ大きな圧力は掛かってきていませんので、
先日お伝えした通り、今回もするどく切り込んでいきたいと思います!
先のブログでディーラーと専門店の施工場所の違いについて書きましたが、
実はディーラーのコーティングは、
そのディーラー、その場所で施工しているとは限りません。
では、どこで、誰がコーティング施工しているか?
ディーラーにコーティング施工を依頼した場合、
基本的に4パターン考えられます。
まず、そのディーラー、その場所で施工するパターン。
先のブログでお伝えした通り、
コーティング施工には向かない場所での施工です。
それに「コーティング施工担当者」ではなく、
整備士(メカニック)が見よう見まねで磨いて施工している場合が殆どです。
機材等は、専門店がもう使わないような旧式の物ばかりです。
専門店から見れば、正直話にならないレベルです。
次も、そのディーラー、その場所で施工するパターンですが、
施工するのが、下請け(一応、コーティング専門店)からの出向者のパターンです。
中には腕の良い職人もいますが、屋根付き屋外や照明設備も整っていない場所では、
いくら腕が良くてもまともな仕事は、まず出来ません。
次に、ディーラーに車が運ばれてくる前に「メーカー」で施工してくるパターン。
この場合、「磨き作業なしでコーティングだけ施工」というのが殆どです。
磨き作業には、塗装面のキズを除去するという役割の他に、
コーティング材の「密着度」に関わる、いわゆる「足付け」という役割もあります。
「塗装面を磨かないでコーティングだけする」ということは、
「コーティング材の密着が弱まり効果が薄れる」ということです。
国産車は、ほとんどこのパターンです。
最後は、ディーラーが「下請け」に施工を依頼するパターンです。
「下請け」とは、「コーティング専門店」です。
ディーラーより設備の整った専門店に運び入れてからの施工ですので、
それなりの施工が出来ることと思うでしょうが、
意外とそうでもないのが現実です。
例えば、ディーラーで提示されたコーティングの施工料金が「8万円」だった場合、
下請けが受け取る施工料は、2~3万円程度です。
ディーラーでの提示施工料が「10万円」であっても、
これが「値引き代わりのコーティング」だとしたら下請けが受け取れるのはせいぜい1~2万。
この金額では、細部まで手を入れて時間をかけて仕上げることは、まず出来ません。
専門店のプライドも薄れ、結局「やっつけ仕事」になってしまうのが関の山です。
このように、
どのパターンで見ても残念ながら
「ディーラーでのコーティング施工のクオリティは低い」
と言わざるを得ません。
コーティング施工において、コーティング性能、施工技術云々以前に、
施工場所、設備、施工法等は、とても重要なファクターです。
例えば、ディーラーと専門店で「同じコーティング」「同じ施工料」で依頼を受けた場合、
まず間違いなく、専門店の方が全てにおいてのクオリティで勝ります。
何故、このようなことになるのか?
簡単に言えば、ディーラーにとって「コーティング」はあくまでオプションのひとつに過ぎず、
それほど重要視していないからです。
さらに言えば、適当に施工して「儲かればいい」のレベルです。
簡素な設備や施工法、下請けを安く使っている事実を考えれば明白です。
それに引き替え、コーティング専門店にとっての「コーティング」は、
まさに「命」です。
「儲かればいい」と「命」では比べようもありません。
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